頼りになるひと



部室へ行く途中いいタイミングで石田君に会った。白石は暴れまくって手に負えない状態だったから、あたしは石田君に白石をまかせることにした。


「ごめん石田君、これ持ってってくれない?」

「………あほや」



石田君は大分あきれた顔をして白石の首根っこをグッと掴み部室と引きずっていった。やっぱり一番頼りになるのは石田君だ。他はというとヘタレだし漫才だし絶頂だし役にたたないよなあ。そう思っていると目の前にヘタレが現れた。これまたいいタイミングで


「あ、ヘタレ」

「第一声からそれかい」

「ま、間違えた…謙也だ」

「失礼すぎるわ!何考えとったんや」

「べつに………」

「まーええけど。あ、今日千歳部活こないで」


千歳という名前が出てきて一瞬ドキッとした。


「え…あ…、なんで?」

「わからん。HR終わってすぐ教室出てどっかいったで」



きっとあたしの告白現場みにきたんだな。でもそのあとは何処にいったのだろう。あたしは千歳のことをほとんど分かってないことに気が付いた






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