諸連絡





名前は感情みせんし無愛想やし、めっちゃわかりにくいけど、高橋さんの一軒で結構女の子っぽいとこがあるのはなんとなくわかっとった。

しかもその後千歳が急に名前のこと大好きになり始めて正直びびった。なんやねんこいつら、って思った。名前迷惑してるんやないかっておもたけど、そうやなかった。外から見ると、逆に千歳といる名前は幸せそうにみえた。





「九州帰る」




そう、これはただの里帰りだ。しばらくすれば帰ってくる。でも名前にとったらただの里帰りちゃうんやないやろか。あんな毎日ずと一緒にいたやつがいなくなって、ひとりの生活に戻るって、どないやろか。正直名前が心配やった。




せやから毎朝名前の様子聞くために名前を迎えにいったけど、ご飯食べてたっていうのはうそやったんやな。ショックや。

これじゃ迎えにいってわざわざ様子聞いたりしてた意味ないやんけ





病室で寝ている名前を見たとき、少しゾっとした。肌は青白くて、その上顔は人形と間違えるほどべっぴんやから、ほんまに人形が倒れてるかとおもた。

それになんや弱りきってたし、本音もよう吐くし、何で名前はここまでの状態にならんと本音いえへんのやろか。


もっと頼ってくれてもよかったのに






ピピピ




「…もしもし、あ、大阪の白石ですけど、千歳君おります?」


名前の病室をこっそり抜け出しておれは千歳の実家に初電話した。何やかわいらしー女の子が電話取り次いでくれたけど、あれが妹なんやろか




『もしもし』

「お、千歳か?元気しとった?」

『そりゃ元気ばい。なんね?』

「今日は悪い知らせとええ知らせがあるで」

『…?…なんかあったとや?』

「名前が倒れた」

『え!!!???』

「うわっリアクションでかすぎや!」

『ななななななんでなんで』

「栄養失調」

『……え………』




千歳はしばらく黙って、はあ、とため息をついた。



『行く前に名前に食べ物かわせたんやけんね…』

「あいつ俺にも嘘ついてご飯食べたーいうてたんやで。作りたくなかったんやて」

『…なんね、それ…』

「わかるやろ?お前がおらんかったからや」

『……へ?』

「名前がな、千歳に会いたい…っていうとったで」

『え!!?????』

「あはは、ま、早く帰ってくるんやで」

『ちょ、待つたい!』


プツ、




千歳の反応は予想以上におもろかったな。あとは名前しだいや






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