何の病?
午後5時。部活から帰ってきて、あたしはひたすら布団に入って寝ようとした。だけど寝れなかった
『自分の事って以外と自分じゃみえてないんやで』
どういう意味?なんで千歳が出てくる?あたしの心をかき回さないでほしかった。
「…ねれない…」
なんて思ってたけど案外寝れるもので、あたしは8時くらいにはもう深い眠りについていた。明日は8月5日。気持ちがモヤモヤしてたまらない。こうなったらヤケでもおこして跡部とのデートを楽しむしかないと思った。
▽
ピピピピピ
いつものように目覚ましがなる。だけど今日は8時に鳴った。跡部は9時にくるらしいからあたしは一時間で準備を終えようと思っていた。
はずだった。
「…う…た、立てない…」
体がすごくだるくて力が入らずクラクラする。昨日の症状のひどくなったかんじだった。多分風邪ではない。熱もないし、一体どうしちゃったのあたし。
「とりあえず、水…」
あたしはなんとか台所へ行き、コップに水道水を注ぐ。おなかもすいてないし、本当になんなんでしょうかこれは
「だめだ…」
あたしはなんとかリビングまでたどり着くとコップを机において床にねっころがった。いつの間にか時計は8時半を指している。あたし今まで何してた?
「…今日は無理かな…」
遊びにいくなんてとんでもない。っていうかもう跡部に看病してもらおうかな。あたしは跡部が来るまでそのまま横になることにした。
▽
ピンポーン
「きた・・」
あたしはインターホンで目を覚まし、なんとか重い体を引きずりながら玄関へ向かった。壁に手を当てないと今にも崩れてしまいそうだった。
「あとすこし…」
玄関まであと2メートル、
あたしは鍵を開けた瞬間一気に体の力が抜けてその場に倒れこんだ。