母登場
目を覚ました瞬間目の前に広がる真っ青な空。あれ?あたしどこにいるんだろう?
「名前授業もう終わったて」
「…あれ?千歳?」
「寝惚けてる?むぞらしか」
「む、むぞ…?」
「名前先輩はよ起きてください。サボリはもう終いっす」
あれ?財前君?そうか、そういえば三人で屋上でサボってたんだっけ。結構熟睡してたかも…
ガチャ!
「名前!」
「わっ…、何だ白石かあ、びっくりさせないでよ。先生かと思った」
「またサボっとったやろ。しかもこのアホ2人まで連れて…。このままやとテニス部活動停止になるかもなあ…」
「それは困る」
「せやったらはよ教室戻り。次は総合学習やから名前おらへんと困るで」
「…はーい…」
仕方ないな。いきたくないけどいくしかない。白石ってたまにお母さんみたいだよなあって思う。
「え〜名前いくんか?」
「うん。千歳もたまには授業出れば?」
「ん〜気が向いたら」
あたしの言葉に適当に返事をする千歳。そんなに授業いやなの?
「ほれ、光も帰り。こないな先輩らの真似なんかするんやないで」
「なによ」
「真似やないんすけど・・」
財前君はしぶしぶクラスに戻っていった。あたしは千歳を置いて教室に戻ろうとしたとき千歳が声をかけてきた。
「名前、今日も一緒にかえるたい」
「…え、うん」
すっかり千歳ペースです。