違う帰り道
「名前!」
「愛子・・・部活は?」
「おわった!今帰りやろ?」
「うん。今日は早いね。バスケ部いつも遅いのに」
「今日だけや。名前せっかくだし一緒にかえらん?」
「あ、いいよ。じゃあちょっと白石に言ってくる」
「白石?何で白石やねん」
「テニス部は毎日みんなで一緒に帰ってるの」
そういえばあたしってなんで毎日みんなと帰ってるのかな。案外仲いいよなあ
「白石〜今日愛子と帰る」
「へ、バスケ部もうおわたんか。めずらしなあ」
「・・・名前かえるんか」
「あ、ごめん千歳。今日は一人だね」
「は〜寂しか〜」
千歳はそういうと歩いて校門の方へ歩いていった。千歳ってやっぱり性格がつかみにくいよなあ。何考えてるんだろう
「ほな白石、今日は名前借りるわ」
「ん。気いつけて帰るんやで」
「じゃあまた明日」
ひらひらとみんなに手を振るとみんなも振りかえしてきた。なんだかテニス部の軍団がみんなで手を振っているのはマヌケだった。
「あんた愛されてんなあ」
「そう?」
「学校中の女子に殺されるで」
▽
「げ」
「何や謙也」
「侑士からメールや…」
「へ〜なんて?」
「…。『名字へ。早くメールよこせ。By跡部』……」
「………」
「謙也みして」
「え、あ、千歳!ひっぱるなや」
「…………」
「ちょ、千歳。なにしとんねん・・ってあー!今勝手に返信したやろ!」
「なんもしとらんばい」
「ったくも〜何送ったん?」
To:忍足侑士
Sub:Re
死ねアホ部
−END−
「千歳!!!!お前何しとるんや!!お前が死ね!!」