生きる



雪がふってきて、ひんやりした気温の中、わたしと雅治の肩がぶつかるところだけが、なんだか温かかった。目を閉じても、隣に雅治がいるって感じられた。人のぬくもりが好きだ。町は、凍ったようなのに、それだけで生きてるような温もりをかんじた。あったかい、あったかい。ねえ、あったかいね。そんなことを雅治に呟いたけど、返事は、なかった。次第に、温もりも消えた。ああ、あなたは私の記憶の中で生きている



20110712










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