とおい


世の中にはどれくらいのカップルがいて、かれらはどれくらい付き合うのだろうか。多分、その数は秒単位で変化してるだろうし、長続きしないパターンが多いはずだ。わたしは、雅治のことをみてから、運命の人だって勝手におもった。だから、他の人じゃかわりにならないから、体じゃなくて、心があの人を求めてるから、だから、わたしは離れてても雅治を愛することができる。それが偉いとか、そういうことを言いたいわけじゃないのだけれど、わたしの周りにいる、カップルたちを見ているとよく思う。一瞬の恋に恋をして、勢いで付き合い、別れがくるのは当たり前、そんな付き合いをしている男女に限って、一緒にいることができる。わたしは、離れた彼を思いながら、そのカップルの隣を通り過ぎる。

恋に恋している人たちが、羨ましい。彼らは離れるという辛さを知らないから。

雅治なにしてるのかな、いまなにを考えてるのかな、



どんな顔してるのかな。




そんなことばっかり考えながら、わたしは次に彼に会う時を待ち続けるのだ。





こんなにも、強く強く、想うのに



なんで私たちは一緒にいられない



11.09.03


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