愛すること


私と雅治が遠距離恋愛を初めて一年がたった。私はもともと自分を強く持っていたし、彼氏に依存して生きるような女じゃなかった。自分のやりたいことをする、自分の考えをもつ、そんな人間だった。長い休みに一度、そのくらいの程度で私は雅治と会う。そのときは、会えなかった分思い切り抱き合って、キスをして、セックスをして、そしてまた長い別れ。そんな生活にも慣れた最近。私は長い休みも忙しく、雅治に会うことができなくて、もう半年くらい雅治にあってなかった。周りの人は皆言った。彼氏がいなくて、さみしくないのか、と。そのたび私はさみしくないよ、今何してるのかも全然わからない、とウソを並べ強がった。それで、家でこっそり一人で泣くんだ。そんな毎日が続くと、雅治ってどんな顔で笑うんだっけ、とか、怒るんだっけ、とか、あれ、どんな人だったっけ…って思ってしまう時が来てしまう。まさに今この状態。こんなんなら、付き合ってる意味ないな、とか、もう好きじゃないんじゃないかな、とか思って、雅治の存在なんて、なかったような生活を始めてしまう。でも、たまに、急に無意識に涙がぼろって出てきて、私の服をぬらすんだ。あれ、なんで、泣いてるんだろう、なんでこんなに、胸が痛いんだろう。






君がいないからだよ


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