うるせー
「…おはよう」
「おはよーさん、はは、ねむそうやな、苗字」
朝から白石君の笑顔がまぶしいよう…。一番に集合場所の新大阪に着いたと思ったけど、白石君がいた。さすがだなあ。
「白石君、体調とか、大丈夫か?万全か?」
「まあまあやな。すこぶるいいわけでもないけど」
「なんかあったらすぐに言うんだぞ!」
「ああ、ありがとうな」
私にはこれくらいしかできないから、がんばりたい!サポート!
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しばらくすると、だんだんみんなが集まってきた。
「男装時ー!おはよーさん!」
「おはよ謙也、元気だな朝から」
「あたりまえやろ!(男装時とお泊まり!)」
なんかハイテンションだな、謙也のやつ。
銀さんも元気そうだし、小春とユウジはネタ道具で無駄に荷物が多そうだった。
「よ、昨日は無事帰れたと?」
「あ…千歳、うん帰れた」
「そりゃよかったばい」
ぽん、とまた千歳が私の頭をたたく。
「だああああああ」
「わっ謙也、なんだよ急に」
急に謙也が私と千歳の間に割り込んできた。なんなんだ一体
「なんね」
「男装時の頭叩くなんてうらやましいっちゅー話や!」
「ああ、スマンばいね」
なんか千歳とこそこそ話してる。なんだろう?聞こえない。
「あ、そういえば、…遠山君は?」
一番騒がしいはずの、遠山君が見当たらない。
「金ちゃんは、寝坊や。さっき親御さんから連絡が入った」
私に返答したのは白石君だった。…寝坊って。いるんだよなあ、こういうときに必ず寝坊する子。
「じゃあ遠山君待ってる?」
「いや、金ちゃんは後で違う時間の新幹線でくるらしいで。おれらはもう乗らんと」
「わかった」
遠山君が一人で新幹線…それもまた、なんか心配だけど。とりあえず今は自分たちのことを考えよう。うん。
「あ、お菓子せっかく買ったのにね、千歳」
「あー、金ちゃん残念だったばいね」
「な、千歳!お前男装時と買い物いったんか!?なんでやねんあほ!」
謙也うるさい