また、


朝、遅刻ギリギリで学校にきたら、なんだかクラスが騒がしかった。同時にクラスメイトの視線が気になる。なんか哀れみを含んだ視線だ。何なんだ一体。クラスを見渡すと、相変わらずの光景。と思ったが、一つ違っていた











名前が、浅井と喋っていた。









「あ…仁王、はよ」
「…ぶん、た、名前…」
「…それが、記憶が戻ったらしいんだけどよ…」









その言葉にドサ、とカバンを床に落とす。俺は浅井と楽しそうに話す名前の元へかけより、その体を無理やり自分の方へ引き寄せた







「名前…っ」
「わ、わ、ちょ、なに?」








久々に抱き締めた体は相変わらず細くて、あんまりきつく締めたら折れそうだった。バタバタ暴れるからとりあえず離してやる








「おい、仁王、やめろって」
「なんでじゃ、名前の記憶が…っ」
「…び、びっくりした…













あなた誰?」















目の前がキラキラ光って、あの真っ暗な世界から抜け出した気がしたが、どうやら錯覚だったらしい。俺の世界からまた光がなくなった



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