なにしてんだよ




しまった。油断した










「へえ、自分男なのに女子トイレ入るんか」
「あ、あの」
「にしては、女みたいな顔やな」
「………あ…」
「もしかして男の恰好しとるんか?」
「………」
「なあ、これ他のやつらもしっとるん?」









もうやめて!そう思い目をつぶると、頭にポンと手が下りてきた










「……?」
「はは、すまんなあ。イジメすぎたわ」
「え…?」
「なんかワケありみたいやな。俺忍足侑士。氷帝のテニス部や」
「お、おしたり…?」
「ああ、俺謙也の従兄やで」
「従兄がいるなんて知らなかった…」
「あいつのことや、どうせ黙ってたんやろ」
「…あの…」
「なんや自分面白そやな。ま、またあとで詳しく聞かせてや」
「あ、ちょっと…」









そういうと謙也のイトコはスタスタと戻って行ってしまった。完全にバレた。ああもうあたしなにしてるの!













「男装時!」
「…千歳…」
「もう集合ばい、トイレ長すぎったい!」
「……」
「…?、どげんしたと?」
「…バレた…氷帝の人にバレた…」
「え」
「謙也の従兄…」
「……はあ、」
「…私…バカだ…」
「…大丈夫、気にすることなかよ」
「でも」
「謙也の従兄って忍足侑士たいね?あいつは人に言いふらすような奴じゃなかよ」
「……」
「とりあえず、集合ばい、ほら」








そういうと千歳は私の手を握って歩き出した。自分の愚かさにイライラした





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