どうして





また今日も一日が始まる。ああ朝から憂鬱だ。また手塚君に挨拶できないというバカなことをしてしまうから。あたしは静かに教室に入り、適当に友達と挨拶を交わしながら自分の席をみた。あ、手塚君、発見。




「………」









今日も、かっこいいなあ。だけど話しかけられない自分が疎ましい。今日、日直かな。日誌書いてる。










ガタ






黙ってイスを引き、あたしは席に着いた












「おはよう、苗字」
「………へ?」
「…どうした」
「……え、あ、あの…お、はよ」
「ああ、おはよう」
「…………」
「早くカバンを下ろしたらどうだ」
「あ、は、はい」












え、何がおこってるの?なんで手塚君があたしに挨拶を?どうしてリュックを下ろすように催促を?ていうか、なんで話しかけてきてるの?疑問ばかり浮かんで頭の中がパンクしそうだった。







「………」








なんか、よくわかんないけど、あたしの顔は真っ赤だった。ああもう、なんかよくわかんないけど、幸せ!




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -