いかないで





今日で四日目。やっぱり楽しい時間は過ぎるのが早いんだね。もうすぐ夢から覚めてしまう。だから、覚める前に、したいことしとかなくちゃ










「いったあ…」









って張り切ったのに、今日は女の子の日。お腹が痛い。こんなんじゃ元気出ないよ。なんとか4時間目まで頑張ったけど、さすがに五時間目、無理だ…。そう思いあたしは保健室へ向かった。手塚君には、適当に具合が悪いと言っておいた。保健室へ行くと、またもや先生がいない。まったく何をしているのだろうか、あたしは適当にその辺のソファーに寝っ転がった。お腹が痛い、気持ち悪い。生理痛だ









ガラ






「……え」
「名前、大丈夫か」
「な、なんで」
「ここの教師はよく業務放棄するからな、心配になった」
「…あ、あの…」
「風邪か?」
「…ううん、違うの…」
「なんだ?」
「…生理、痛…」








もう、言うの恥ずかしかったから何も言わなかったのに。ていうか、手塚君も少し顔赤くしてる。…もう、やだなあ









「…すまん」
「いや、いいよ」
「…腹が痛いのか」
「うん」
「温まった方がいい」
「あ…」
「とりあえず、これを」







手塚君は近くにあった毛布をとってくれた。あたしはお腹にそれをかけて再び寝っ転がった。あ、眠くなってきた









「手塚君…」
「なんだ」
「お願い…いかないで」
「ああ、お前を看るために来たんだぞ」
「お願い……いかないでよぉ…」







なんだか知らないが急に悲しくなって涙が出てきた。からだが温かい。きっと毛布と手塚君のやさしさの温かさだろう。お願いだから、いなくならないで、本当に、心からそう思った












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