跡部片想い





「ねえ跡部え、おなかへった」
「うるせえ、コンビニでもいってろ」






今俺の部屋のベッドでゴロゴロしてやがるのは俺の幼馴染。暇さえあれば俺の部屋にあがりこんでそこらへんでゴロゴロしている。実際邪魔で仕方がない。だけど邪魔とは言わない。それは俺がこいつと一緒にいるためだった









「あとべー、のどかわいたー」
「俺にものをねだるな」
「ケチー」








こいつは無防備だ。よく肌の露出の多い服でゴロゴロしにくる。誘ってんのかとか思ったがむしろその逆だ。こいつには好きなやつがいるし、多分俺を男としてみてないのだろう。やけに腹が立ったがあたったりはしなかった。無理やりモノにしたって意味がねえ





「おい、腹だしてると風邪ひくぞ」
「………」
「…おい、」








寝てやがる。どこまで自由な奴なんだこいつは







「…おい、起きろ」
「……ぐぅ。」
「風邪ひくだろ」









規則正しい呼吸をしながら眠っている彼女は少しだけ昔の子供らしさを残していて、でもやはり半分は女になっていて、俺はらしくないが少しドキドキしていた。頬をするりと触ったり、唇を触ったり、鎖骨をいじったり、しかし起きない。それをいいことにベッドに腰掛けて、軽く触れるだけのキスをしてみた。









ちゅ








「………」
「…ホントに起きねえな」








ああキスなんてするんじゃなかった。しかもこいつは起きない。そのあと俺は耳や目や頬や至る所にキスを落としていった。こいつが目を覚ましたら俺はまた「ただの幼馴染」を演じなければならない。だからどうか、












どうか、今だけは









「…愛してる」















沙羅様へ!
リクありがとうございますー(^^)跡部の片想いということだったのですが、ただの悲恋ですねこれ…爆。なんだか跡部らしからぬ文章です。ホントすみません。
今後も更新がんばりますので、またよろしくお願いします!ぜひまた萌えてくださいませ!アコ


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