財前とほのぼの




春になった。ピアスを大量にあけてみたが、なんとか進級できたらしい。やっぱり勉強が出来ていれば中学なんて楽勝なんだと思う。そんな最悪な生徒な俺は、最悪なくせに律儀に日直の作業をこなしていた。因みに日直は俺だけではない。今日の日直は俺と、隣の席の苗字名前。こいつはテニス部のマネージャーでもある。かなり気が弱くて、特にピアスなんかを大量にぶら下げた俺にはよくびくびくしているのを、俺はよくしっていた。因みに最近俺はこのおどおどする名前を弄るのが楽しくて仕方がなかった。まあかわいいからなんやけど。






「…光くん…はやく、やっちゃお?部活行かないと、白石先輩怒っちゃうし…」
「………………」






俺はだんまりを決め込んだ。だって名前が一層おどおどするから。俺いつからSキャラになったんやろ









「ひかるくん…」
「………………」
「む…無視、しないで…」
「………………」
「…………光くん…」







あ、やべ。泣きそうになってやんの。日が傾き西日が俺たちをてらしはじめた。ほんまにはよ行かないと部長おこるかもな。泣きそうになってる名前のほっぺたをぷに、とつねる。びく、と肩を震わせてから、ゆっくりと俺に目を向ける名前。だからその怯えた目、かわいいからやめろや






「………ばーか」
「ひ、光くん」
「なん?」
「よかった、返事してくれた…」







俺は一瞬目を丸くする。仕事をしないことよりも、ほっぺたをつねってることよりも、俺の返事を待ってたのかこいつは。なんだか無償にかわいくなったからとりあえずほっぺたを撫でといた。そしたら彼女は少しだけおどおどしながらにっこり笑った。なんだかやけに胸が高鳴ったけど、多分夕日のおかげで俺の顔が赤くなってたことはばれてないだろう








早紀様へ!
リクエストありがとうございます(o^o^o)財前ほのぼの…これが私の精一杯のほのぼのでした…(;_;)お気に召していただけたら嬉しいです!またよろしければ遊びに来て下さい(^O^)ありがとうございました―!あこ

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