ホントはこどもね





しばらく歩いているうちにファミレスについた。よくわからないけど、ブン太の他にジャッカル君と仁王君までいる。






「あたし、ソファーがいい」
「おい、それ俺の場所だろい」
「やだよ、ブン太イス座りなよ」
「おいお前ら少し静かにしろ」








ソファーかイスかをブン太と言い争っていたら、ジャッカル君に怒られた。そしたらいつの間にかソファーの方に仁王君がちゃっかり座っていたから、あたしもすかさず開いているスペースに腰を下ろした









「あ、おい名前てめえ」
「ちょっとブン太、うるさいよ」
「丸井、さっさと座れって」
「チッ、バカ名前」







ブン太はしぶしぶイスに座った。なんか、低レベルな言い争いをしている気分になってきた。











「とりあえずドリンクバー4つで」












ブン太はどんどん勝手に頼んでいた。そしてジャッカル君を連れてドリンクバーへ向かった。取り残されたのはあたしと仁王君。













「仁王君、何食べる?」
「…………」
「…仁王君?起きてる?」
「…名前…」
「え?」
「仁王君とか、嫌じゃ」
「…じゃあ何がいいの?」
「……」
「仁王とか?」
「………」
「じゃあ、仁王さん」
「…………」
「あはは、うそうそ。雅治って呼べばいいの?」
「…おう」
「じゃあ雅治、何食べたい?」
「…肉…」






出会ったときから世話になってばかりだった仁王君だったけど、今日はなんだか年下に見えた。いや、実際年下なんだけれども。












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