性欲つぶし






「彼氏じゃない…?」
「うん、あれ、同じ3年の4組のひと。」
「え、全然しらん」
「そりゃあね、地味だし、目立たないし」
「じゃあ、どういう関係?」








苗字さんはメガネをとって俺の方を向いた。あ、この顔。やっぱキレイや。さっきのはほんまにこの子やったんや













「あたしね、さっきのセックス、お金もらってやってるの」
「…は?」
「だから、お金。別にそんなにめずらしいことでもないでしょ」
「え、何いうてるん?」











俺は自分の耳を疑った。お金もらってるって、売春やん。相手がどっかの親父じゃないだけマシやけど…










「え、ほんまに?」
「うん、ほんまに」
「ていうか、なんであいつ?」
「利害の一致ってやつ?」
「…?」




「彼は学年でも優秀。先生に一目置かれるほど。だけで地味で構ってくれる女の子がいない。だけど性欲はある。一人でヌくのはさみしい。一方あたしも成績優秀。男の子には興味ないけどちょっと刺激的なことをしたい。お金もほしい。でもバイトは学校で禁止。わかるでしょ?」

「…まあ、二人とも誰かにバレたら困るってことか」
「うん、だからあたしはお金をもらって口止め。彼はセックスしてもらって口止め。」
「じゃあ俺なんかに言ってもよかったん?」
「うん、だって、」













「白石君は言わないでしょ、人には」


















そういう彼女はものすごくきれいで、いつもクラスで委員長やってるあの苗字さんとは思えなかった。












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