人には二面性がある



今は7月の終わり。部活も引退して残るは受験勉強、てとこやけど俺は今までなかなか頑張ってきたおかげで推薦がもらえた。正直この夏休み暇で仕方ない。しかもこの気温。大阪の夏は暑すぎる。ヒートアイランド現象か。とにかくグラウンドにでて体育を受ける気にはなれなかった。そこで俺はサボり場所を探すために校内を歩き回った。絶好のサボり場所の保健室は残念ながら鍵がかかってて、中庭は職員室の裏やし、ほこりくさい資料室も嫌やし、いい場所が見つからない。そんなとき、ふと立ち寄ったのが屋上。この真夏に屋上の炎天下の中でさぼる奴なんておらへん。1人でいるには絶好の場所や。もちろん俺は屋上でさぼる気はなかったが、なんとなく、屋上のドアを開けた。










「ん、…ぁっ」











…屋上で、誰かがやってる。この真夏に、この炎天下で。いくら人が来ないからってこんな場所じゃあかんやろ。人の情事をのぞく趣味は別にない。だからさっさと帰ろうかと思ったがやはり気になるといえば気になる。俺はいつの間にかドアを少しだけ開けていた。そこには寝転がる男とその上で必死に腰を動かす女。女が上って…、とか思ったけどもうその時俺の頭ん中はその女でいっぱいだった。その後ろ姿はほんまにキレイでいつの間にか見とれとった







「…あっ…はぁ、」









やらしい声と音だけが響く屋上で、一瞬、一瞬だけ彼女が後ろを向いた。その姿がまた美しく見とれそうになったがなんとか頭を働かせてその場を立ち去った。









「…やっば…」








あかん、人の行為に見とれるって、俺どんだけなん?でもあの子ほんまにキレイな子やったな。ていうか目合ってもうたやん、どないすんのや。…ていうかあの子、確かうちのクラスの、
















「…委員長…」






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