ガラッ

「あ、魔魅流くん。起きて大丈夫なの?」

「…もう、大丈夫…」

「本当に?無理してない?」

「してない」


京妖怪との戦いで酷い怪我を負った魔魅流くん

でも、生きて帰ってきてくれて本当に嬉しかった


「…名前…?」

「ん?」

「…悲しいの?」

「え、どうして…」

「泣いてる」


そう言うと魔魅流君は人差し指で私の涙を拭いてくれた

大きくて冷たい魔魅流君の手…でも今はとても温かい


「…うぅん。悲しくないよ」

「…」

「嬉しいの。私」

「嬉しい?嬉しいのに泣くの?」

「そうだよ…だって、魔魅流君がこうして生きててくれたから嬉しいの」

「…僕が生きてて」

「そう」


私は上半身だけ起き上がっている魔魅流君の身体を抱きしめた

どんな魔魅流君でも、あの時の笑顔は忘れない

魔魅流君は魔魅流君なんだもの。彼の代わりなんていやしない


「…名前…?」

「おかえり…魔魅流君…」

「…」

「おかえり…!」

「…ただいま」











(僕も竜二みたく強い陰陽師になってゆらを守る!だから名前、見てて!)

(魔魅流君…うん。ずっと見てるよ…頑張れ、魔魅流君)



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原作では描いてなかったが、アニメで魔魅流が生きていると知って即座に書いたやつ
載せるの遅くなってしまったけど。
魔魅流…生きててくれて本当に有難う!また活躍期待してるよ!
おかえりなさい
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