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「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン☆」

「本当に呼んでないけどね」

「どうしました?夏目さん」

「あぁん、はくたんったらそーたん並の冷たさ」


夜、ラウンジで談話です。

私も反ノ塚さんも夏目さんも自分のパートナーがお風呂から上がってくるのを待っています


「はくたんってさぁどうして伊織たんにはタメなのにボク達には敬語なの?」

「あ、俺も気になったわ。なんか他人っぽい」

「小さい頃から躾で、他の人には敬語を使いなさいと言われ続けていたんです」

「じゃあ伊織ちゃんは?家族じゃないっしょ?」

「伊織とは小さい頃世話係としてずっと一緒に居たので家族も同然で」

「へぇーだからはくたんは"ずっと片想い"のままなんだ〜」

「「…」」


夏目さんは何を言い出すのかと思えば…

私が片想い…?


「駄目だよ〜はくたん。伊織たんには真っ向から行かないと」

「ちょっ…いきなり何を言い出すんですか。私はそんな事」

「何?ずっと片想いって…キョウってずっと伊織ちゃんの事そんな目で…」

「違います!…というか反ノ塚さん。キョウって何ですか?」

「狂宴寺だからキョウ…みんな面倒な苗字ばっかだからあだ名で呼んじゃおうってな。ミケは御狐神だから」

「…なんとアバウトな…」

「はいはーい!」

「「?」」

「ボクのあだ名は?」


…私と反ノ塚さんは顔を見合わせた

夏目さんにあだ名ってあったか?


「残夏」

「夏目さん」

「それあだ名じゃないじゃん」

「お前は何がしたいの?」

「みんなばっかりあだ名あってボクにだけないじゃん。だから二人でボクのあだ名考えてよ」

「えー面倒くさい」

「…あれ?はくたん?今敬語じゃなかったよね?さらりと本音言ったよね…?」

「つっても残夏ってあだ名つけにくいじゃん?面倒だわー」

「じゃあいっその事なっちゃんはどうですか?」

「わーどこにでも居そうなあだ名ー」

「じゃあなーたん」

「「わー…」」

「え?何二人して引いてんの?」


あだ名って結構つけるの面倒くさかったんだな

今までつけた事ないから良く思い浮かばない…


「ざんげったー」

「ツ○○ターじゃないんだから」

「もう反ノ塚さんのなーたんで良いんじゃないんですか?」

「超投げやりー」

「渡狸さんのわーたんと一緒に」

「「…」」

「?」

「はくたん…それ良い!」


ガチャッ

その時丁度お風呂に入ってた人達が上がってきた

…あ…また伊織は。髪は乾かさないといけないと何度も教えているのに…


「渡狸ー!今日から渡狸のあだ名わーたんねー!」

「なんだいきなり!?つーか気持ち悪ぃあだ名決めんなよ!」

「酷ーい!ボクとおそろなのにー。1号室コンビでなーたんわーたんでーす!」

「阿呆か!」

「わーたん…可愛いあだ名…」

「ば、ばば!//男に可愛いなんていうんじゃねぇ!//俺は悪だ!」

「おー」

「伊織。ちゃんと髪を拭かないと駄目だよ」

「自然乾燥で良いでしょ?」

「駄目。髪を濡れたままにしておくと痛むよ」


伊織の髪も伸びたなぁ

伊織の髪は淡い色で優しい感触で好きだ…

…そうか。夏目さんの言ってた片想い…私のこういう感情か…


「凛々蝶様」

「言っておくが僕の頭は拭かせないぞ。これぐらい自分で出来る」

「凛々蝶ちゃんも伊織ちゃんもカルタちゃんもパジャマがメニアック…!!」

「「…」」

「天宮さんは自分で拭けないのか?」

「拭いてるんだけど琥珀さんにまだ足りないって言われてやられちゃうの」

「狂宴寺さん。今度教えてくださいませんか?」

「え?何をですか?」






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あれ、可笑しいな…
野ばらちゃんが未だに「メニアック」しか言ってない気が…

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