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「カルタちゃん。ポッキーあげる」

「良いの…?」

「うん。コンビニって凄いのね。1000円分買ったらくじ引きでお菓子が当たったの!無料でくれるなんて優しいわぁ」

「…それは只の参加賞だと思うのだが…?」


コンビニって本当に便利な所

色々なものが沢山売ってるんだもの。あ、でもデパートとかも捨て難いわね。お洋服とか沢山売ってるから


「それじゃあ、伊織ちゃん…お礼に…はい」

「何?これ」

「飴ちゃん…ピーチ味だよ」

「有難う。カルタちゃん」

「…」

「ちよちゃんにも…」

「!な、何故僕にも?僕は君に何もあげていないのだが」

「だって…友達だから」

「…フンッ…まぁそう言う事にしておこうか」

「それじゃあ凛々蝶ちゃんにもお菓子あげる」


私は袋からチョコのクッキーの箱を出して凛々蝶ちゃんに渡した

彼女は相変らず驚く


「私ともお友達、だから」

「…あ、あり…が…」

「「…」」

「あ、有難う!と言っておくべきかな?」

「「どういたしまして」」

「何故声を揃える!?」

「ねー」

「ねー」

「…」


友達って良いな。温かい…


「二人に、お願いがあるの」

「?」

「なんだ、急に…?」

「どんなに時が経っても…来世でも私と友達で居てくれる?」

「…」

「きっと…来世でも私、友達出来そうにないから…だから」


スゥッ

その時、カルタちゃんが私の手を握ってくれていた

カルタちゃんを見ると微笑んでくれていた


「当たり前だよ…?」

「…」

「3人ずーっと…友達だよ…?」

「!」

「ね、ちよちゃん」

「えっ…君がそうしたいのなら僕は構わないぞ」

「有難う…カルタちゃん、凛々蝶ちゃんっ」


















狂宴寺side―


カコーンッ

「最近、凛々蝶様が僕に冷たいように思えるのですが…狂宴寺さんから見てどう思いますか?」

「…そんなに冷たくしているとは思えないんですが、ね…」

「いえ!先週より立つ位置が2cm程遠ざかっているんです…僕は何か凛々蝶様を怒らすような事をしてしまったのでしょうか?」

(何その超詳しい位置情報!たった2cmでどれ程悩んでるんだ!あんたは!)


ええい!何がともあれ白鬼院さんは御狐神さんを嫌ってはいない事を伝えなくては!


「私から見たら、白鬼院さんは別に御狐神さんを嫌ってるようには見えませんよ」

「そうですか?」

「えぇ。きっと白鬼院さんは恥ずかしいんですよ。自信持ってください」

「有難うございます。狂宴寺さん」


本当に御狐神さんは好きなんだな…彼女を

自分には分らない。相手を想う"好き"という思いが…伊織に抱いている感情がそうなのか、それとも只の"好き"なのかさえ知らないのだから


「天宮さんとはどうなんですか?」

「えっ」

「私には狂宴寺さんは天宮さんに恋を抱いているように見えます」

「それは、どうでしょうか…確かに私は伊織が好きです。ですがそれが恋の方かそれとも友としてなのか分らないんです」

「そうですか…」


ゆっくりと考えていこうと思う

人生先はまだ長いのだから…――


「まぁ恋の方ならば連載の方向的にもいろいろ問題がありますしね。分らないままでも…」

「…え?これ意図的に仕込まれた事…?」

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