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「第一回!闘えない先祖返り同士仲良くしましょうの会〜!始まるよ〜!」

「何を始める気だよ!」

「いえーい」

「パチパチパチ」

「お前等も乗り気!?」


始まりました。闘えない者同士仲良くしましょうの会

初の一回目の司会者は夏目さんです


「俺は仲良くしねぇぞ!悪だからなっ!」

「渡狸ー。そんな事言わずにこっちおいでよ」

「そうだって。ほら、あるじゃん?同じ境遇を持つ者同士は心も分かち合えるって」

「どこで聞いた!?んな事初めて知ったっつの!」

「卍里君、仲良くしましょう。ほら、お姉さんが抱っこしてあげる」

「ふ、ふざけんな!///も、もうそんな歳じゃねぇ!」


ガタッ

卍里君はづかづかと来て大きく椅子に座った


「結局伊織たんの言葉でくるんだ」

「なんか俺等信用されてねー」

「こいつはなんか本気でやりそうだからだよ!」

「冗談のつもりが本気に聞こえてしまったのね…」

「あ、冗談だったの?」


別にこれと言ってする事もない。

只雑談を楽しむだけ。闘えない先祖返りだからこそ分る事を話ても良いし、只の笑い話でも良いし


「そういや天宮って何の先祖返りなんだ?」

「えー渡狸知らないのー?」

「え!?」

「うっそー。俺もう知ってるよ」

「ええ!?」

「卍里君に教えてなかったかしら?」

「ええええ!?なんなんだよお前等あああ!」

「ごめんなさい。本当に知ってるのかと思って…私は天女の先祖返りよ」

「え!?て、天女ってあの?」

「あの天女です」


見事卍里君は固まってしまいました

想像つかないかしら?そんなに


「意外だったかしら?」

「あ、いや…なんつーか…納得した」

「納得?」

「お前が天女の先祖返りだから、そういう、性格なんだなーって」

「有難う」

「褒めてたの?今の?」

「じゃあ渡狸は豆狸だからそういう性格なんだねー」

「どういう意味!?」

「あ、それじゃあ折角だしーここからはそれぞれ妖怪の姿で話そうよー!」

「おーい!無視すんなあああ!」



ボンッ



「なんでこの姿にしなきゃいけないんだよ!」

「は〜やっぱこの姿の方が落ち着くわ」

「ボク変わんないじゃん」

「久しぶりにこの姿になりました」

「「「!?」」」

「何か私の顔についていますか?」

「いやーなんつーか…」

「伊織たんって本当に天女だったんだね」

「え?」

「でもなんか物足りねぇよーな…」


あ、羽衣…

純粋な天女の頃、盗賊に奪われたままだったわね。それで天部に帰る事が出来なくなってしまってそのまま人と交わったんだ

…嗚呼、私の羽衣…


バーンッ!

「伊織ちゃんの天女の姿はどこー!?///」

「なんかきたー!?」

「野ばらちゃあああん」

「どこから嗅ぎ付けたの?」

「野ばらさんもご一緒にいかがですか?」

「伊織たん。これ闘えない者同士の会だから駄目だよ〜」

「何言ってるのよ!混ざるわよ!伊織ちゃんを独占するなんて許せないわ!それに雪女だってか弱い妖怪なのよ?」

「人を凍らせておいてそれないでしょ」


でも沢山いたほうが賑やかで楽しいわ

今度は全員で集まってお喋りしよう。お茶会して色んな話題で盛り上がって…









「というか、題名長くない?」

「かなり長いわね」

「今更かよ…!!」

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