第二回やってきました [ 17/19 ]
「はーい☆第ニ回闘えぬ先祖返り同士仲良くしよう会。始めるよー!」
「本当に続いてたのかよこれ!!」
「おー」
「パチパチパチ」
あれから半年…またこの会が出来て私は嬉しいです。
やっぱり闘えない妖怪同士懇親を深めないといけないわよね
「伊織ちゃん。現実では半年ぐらい経ってるけどこの話じゃあまだそんなに経ってないから」
「あら」
「でねーでねー!記念すべき第二回という事で……ジャジャーン☆今回はすごろくでーす!」
「は!?すごろく!?」
「面白そうね〜」
「今回は真面目に遊ぶのな」
「だがしかし…これは只のすごろくではないのです……なんと!王子様がお姫様を助けるすごろくなのでーす!」
「すごろくかそれ!?」
すごろくには沢山の種類があったのね。王子様がお姫様を助けるなんて…きっとゴールでは感動の再会が待ってる筈…
これは頑張らないといけないわね!うん!
「俺は嫌だ!やんねー!不良だからな!」
「諦めろよ、渡狸…伊織ちゃんがやる気だ」
「え」
「必ずお姫様を助けなきゃ。夏目さん王子様を!」
「はいはーい♪」
「…」
ポンッ
と、言う事で順番は、卍里君→夏目さん→私→反ノ塚さんの順番になりました。
卍里君ジャンケン強いのね…私も強くならなくちゃ。琥珀さんともやっても殆ど負けてしまうのよね。
「一番か…ここは一気に差をつけるぜ!来い!!6の目ええええ!!」
ブンッ!
「サイコロは何も悪くありませーんもう少し労ってあげてー…というかサイコロでかっ!」
コロコロロロ……………"1"
チーンッ
「はーい渡狸のマスは何かな〜?」
「どれどれ?…"町の教会でお祈り。一回休み"」
「最低!!(泣」
「きっとお姫様が無事で居るようお祈りしてるのよ。良い事ね」
「慰めはいらねーよ!(泣」
卍里君…最初から一回休み…ある意味強運よね…
続いて夏目さんの番
「いっくよ〜そぉれ☆」
コロコロコロロロ……………"5"
「凄いわぁ夏目さん!」
「お・さ・き・に♪」
「ムカツクー…!」
「えーと?…"竜に出くわしたが負けて3マス下がる"……」
「…」
「…」
「ブフーッざまぁみやがれ!残夏!」
「き、きっとここに出てくるモンスターは強いのよ。装備は必要ねっ」
「伊織たん…すごろくに装備ないよ…」
「このすごろく怖ぇな」
「…そ、それじゃあ次は私ね!」
少し気まずい空気の中私はサイコロを回しました
コロコロロロ…………"6"
「おー伊織ちゃん凄ぇじゃん。こん中で一番じゃん」
「…これが一般人と天女様の違いかよ…」
「…わー伊織たん素敵ー…」
「そんな…一番多く出たのに何この胸の痛みは…グスン…なんて書いてあるのかしら?…"竜を倒しお城へ続く橋へ。だが橋が崩れ落下…最初からやり直し"……」
「ゲームオーバーになってんじゃん!!」
「あっ!伊織ちゃんが真っ白に…!」
「伊織たーん!戻ってきてー!」
このすごろく鬼畜ですね…すごろくってこんなに楽しくないものだったかしら?
みんな戦意喪失してる中気まずそうに反ノ塚さんがサイコロを振っていた
コロコロロロロ…………"3"
「おー微妙だな…どれどれ?…"道中泥に挟まった馬車を見つけ助け乗せてもらい4マス進む"」
「そぉぉりのづっかああああ!!!!」
「何々!?」
「ずるいわ反ノ塚さん…一番マシね…」
「伊織ちゃんまで…!」
「ほら、早く進みなよ。か・ち・ぐ・み・さ・ん★」
「お前等性格悪くなってんなー……お、"街へ着き傷を癒しに教会へ2回休み"……え」
「…」
「…」
「…」
「なぁ残夏…俺このすごろくゴール出来る自信ねーわ」
「奇遇だね渡狸…ボクもそう思う…」
ガタッ!!
「じゃあなんで持ってきたんだよ!!」
「ぐすっ…これじゃあお姫様助けられないわぁ…」
「だってー蜻たんがくれたんだもーん」
「……がくっ」
ガチャッ
「?…なんだもう揃ってた…っ!?」
「どうなされましたか?凛々蝶様……おや」
チーーンッ
「何があったというんだ…」
天宮伊織と渡狸卍里と夏目残夏と反ノ塚連勝は夕方まで真っ白になっていたという…
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