勝者はどっち?
「…ボス、そろそろ休憩にしませんか?」
「あっ、ありがと名前! …って、それは?」
「ご存じありませんか? 今日11月11日は、ポッキーの日ですよ」
「…仕事漬けになりすぎて日付完全に忘れてたよ…」
「相変わらずですね、ボスは。明日はキャバッローネファミリーのボスとの対談ですよ?」
「うげ、そうだった…。危な、またリボーンにどやされるとこだったよ」
「御自身のことはきちんと管理して下さい。私が全て面倒見きれるわけではないのですから」
「…そうだよねー…ははっ。…で、ポッキー、くれないの?」
「あぁ、そうでした。では、これで…」
「…なんで名前がポッキー咥えてるの…まさか、えっ、ちょっ、そのじりじりした近寄り方やめて怖い!」
「…失礼ですね。ポッキーゲームというのを御存じないのですか?」
「いや、知ってる、知ってるけど…!」
「それなら結構です。先に折った方が負けですよ。敗者は…そうですね、勝った相手の言うこと、なんでも聞く…とか」
「いや、それすごく魅力的だけどそれよりもまず俺そんなのできないから!」
「往生際が悪いですよ、ボス。男なら腹を括ってください」
「名前なんか男前…! じゃなくて、なんで俺と…!」
「…さぁ? それはご自身で答えを導いてください。…さて、」
「ちょっ、待って名前! 俺、まだ心の準備ができてない…!」
勝者はどっち?
(そんなのはもう、わかりきってる)
(肝を据えた者勝ちなんだから)
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これまた突発なポッキーの日大人綱吉夢。
夢主に翻弄される、たじたじボス。
勝者は間違いなく夢主(笑)