「半田先輩、メアド交換しませんか?」
彼女の名前は音無春奈。とにかく元気で“おとなし”っていうより“やかまし”っていうイメージのある女の子。
音無は同じ部の後輩でマネージャーをしている。たまたま同じアイドルグループが好きで話すようになったのだが――。
「え、今なんて?」
「だーかーら、メアド交換しませんかって言ったんですよ。だって私たち、付き合ってるんですよ?」
“付き合っている”この言葉に顔を赤くする。そう俺と、音無は付き合っている。鬼道にも渋々、認めて貰った。
「も〜、しっかりしてください」
呆れたように音無が笑う。
今の携帯は実に便利だ。
赤外線でピッてやるだけで、情報の送受信ができるから。
「半田先輩からのメール、待ってますからねっ」
音無はそう言って、木野たちの元に走っていった。
「な、な……どうしたらいいんだろ」
きっと今の俺は顔真っ赤だろう。
「うー……とりあえず、今はサッカーに集中っ」
どうしたらいいんだよっ!
(積極的なキミにタジタジ)
……………………………………
ぐいぐいな春奈ちゃんにタジタジな半田
これは続くかも
←