朝になった、夢じゃなかった
※微裏
「……んっ」
目を覚ます。
見慣れない景色に戸惑いを覚え、とりあえず起きようとすると腰にきた鈍痛。
「いってぇ……」
掠れた自分の声。
この二つの事実で、あれは夢なんかじゃなかったんだと気付いた。
途端に赤くなる頬。するとタイミングを狙ったかのように鬼道がホットミルクを持って入ってきた。
「半田、起きたのか」
「鬼道ぉ」
「なんだその顔は」
「えー、あ、なんていうか安心した」
俺はそう言って、鬼道からホットミルクを受けとった。
「だってさ朝起きたら鬼道いないんだぜ? フツーさ、こういう時って俺が起きるまで待つだろ。こうみえても寂しかったぜ、んあっ……」
鬼道に引き寄せられ、抱きしめられる。その暖かさに俺も抱きしめ返す。
「珍しいな、半田が」
「んだよ、たまにはいーじゃんかよ。俺だって嬉しかったんだからよ」
今の自分はきっと幸せなんだと思う。だって好きな相手がそばにいるのだから。
「ふっ、たまには素直な半田もいいもんだな」
いつまでもこの幸せが続けばいい。
そう思って俺は瞳を閉じた。
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お題にそえてない\(^o^)/
3つの恋のお題ったー様より
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