孕んだ狂気と吐息


「あ、痛ッたァ…眼に塵が入ッたみたいだ。中也、取ってよ」

きょとんと私を見る中也…可愛いなァ

「は?…まァ良いぜ」

あゝ目潰しする気なのか…本当に思考回路が単純だなァ

「有難う。中也にしては素直だね。気持ち悪い」

「死ね」

「じャあ、取り敢えず、舐めて?」

「…あ"?何気持ち悪い事云ッてンだ」

「お願いします。舐めて下さい。ペトリュスあげます」

ペトリュス…目玉が飛び出る程馬鹿高い葡萄酒…中也はこれに食いつくからねェ…本当に単純だ…流石、脳筋雌剛力羅

「良いぜ。絶対だからな」

厭、酒が入っているから尚更何時もより単純だ

「ちゅーや早く」

「…チッ」

一つ舌打ち、私の頬を強引に掴み、恐る恐る舌を這わせる。

「ヒ、あ」

あゝ気持ちいいなァ…あやばい…勃起した…
恍惚とした顔の私の顔が癇に障ったのか。鳩尾をどつかれた。

「…は、ぁ」

何時の間にか、背中に手を回した私は中也を引き寄せ、唇を重ねた。
強引に捩じ込んだ舌と、中也膝に当たった私の熱いモノを持ったを気持ち悪く思った中也は、私のモノを思いっきり踏んだ。

「~~~~~~!!!!はアッ、ふふ、あはは、最高だよ中也」

「本当に死ね」

「ねえ、シよう?」

「殺すぞ」

「私の子を孕んでよ。私の手篭めにされておくれ。君を目取りたい」

子宮のある辺りをゆっくりと撫でた

「死ね、社会不適合者」

男に戻りてェ…なんて考えてるンだろうなァ
私にとっては性別何てどうでもいいのに…私は中也が良いンだ。私の歪みを解ってくれる中也が

孕んだ狂気と吐息

(歪んだ愛を君に注ぐ)



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