シャンバラでばびゅーん

こぽりと私の口から二酸化炭素が零れた。シャンバラでばびゅーんってしてみたけど、水の中はなぁ…今までたくさん痛い思いをして、死の実験をしたけど、溺死は初めてだなぁ…エスデスお姉ちゃん怒るかなぁ…これで死ぬのかなぁ…でも死ねないんだろうなぁ…もうここで、海の底で寝ていようかな。もしもこれで死んだら、クロメちゃんやセリューちゃん、エスデスお姉ちゃんに会えるのかなぁ…でもどうせ、死ねないし…眠いし…寝ちゃおう。コロネも目を閉じていた。

「起きろ、鸞李…いや、今はコトノだったな…」

目を開くと、綺麗なお姉さんがいた

「おねえさん、だあれ?」

「俺は観世音菩薩だ。お前には、別の世界に行ってもらう」

「べつのせかい?そこはコロネもいっしょ?おくすりはどうするの?」

「お前の武器も一緒に送ってやる。薬もな。コトノ、お前は三蔵法師一行と旅をしろ」

「たび?」

「嗚呼、旅だ、さあ行くぞ」

そして私は落ちた




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