緑谷と心操の戦いは緑谷が勝った。その後もトントンと戦いは進み、俺と太宰の番になった。
『それじゃあ次の試合を始めるぜ!結構、好成績!!身体中の包帯の下どうなってんの~?!A組の唐変木!相澤治!!バーサス!!割と上位キープ!!A組のCOOOOL!!GIRL!!!!麗日中菜!!』
「それじゃあ準備は良いかしら?…両者位置について…はじめ!!」
ミッドナイト先生の合図とともに走り出して距離を詰める。拳に重力をかける。太宰には重力は効かないだろうが、風圧で飛ばす事は出来る。
『初っ端から重い拳が相澤に炸裂!!!!風圧が凄いぜえええぇええぇぇぇえ!!!!!!!!』
「中也、女に成ってから拳が軽く成ったンじゃない?」
「手前こそ、此方で自殺しかして無かったンじゃねェのか?」
「そうだよ」
否定しねェのかこの包帯無駄遣い装置は
『二人の攻防戦が続くー!!!!そういやなんで個性使わないんだ?』
『治の個性は無効化。個性を使っても意味が無い。麗日もソレを解ってる。実際個性無しの体力勝負はお互い互角。どちらが体術に優れているかが勝負の鍵だな。』
『ヒュー!!流石相澤兄!!』
あゝ、苛つく。お互い相棒だった時期もあり、間合いや次の攻撃の予測がつく。あゝ苛苛する。
「中也、もう終わりにしよう?」
「あ"?」
「中也は、私と国木田君、どっちが好きなのかな?」
「な、お、俺は…」
俺は、誰が好きなンだろうか…国木田や太宰に言い寄られると、胸の奥がモヤッとする。
「まだ…」
俺が太宰の腹に蹴りを一撃入れた
「相澤くん場外!!麗日さんの勝利!!」
「…は?」
太宰は、態と場外に成った。彼奴なら蹴りを受け止めて、場外迄飛ぶ筈ない…入場口の前には、国木田が居た。俺は、国木田に向かって歩いた。