競技場に行くと、俺以外のA組女子はチアガールの服を着ていた。
「中也も食堂に居ればチアガール着れたのになァ」
「誰が着るか、殺すぞ」
「わァ凄い顔」
始まったトーナメント発表で尾白とB組の奴が辞退していた。そして、電子掲示板に表示された組み合わせ。俺の相手は、相澤…
「太宰ッ」
「ヘェ宜しくね中也」
「そう云えば、同じ組だった手前は辞退しねェンだな?」
「私は洗脳され無かったからね」
洗脳…頭の中には、座敷牢の中で泣くQを思い出した。
「相澤くん!」
「如何したの?緑谷君」
「心操くんと同じチームだった頃の事教えて欲しいんだ」
「良いよ」
「もしかしてだけど、麗日さんと取り込み中だった?」
「厭、全然」
「あっ、麗日さんも来る?」
「俺は全然良いが」
「私も良いよ」
控え室に移動した。
「尾白も居たのか」
「麗日さん」
「そう云えば尾白と真面に会話するのは初めてか、麗日中菜だ宜しくな」
「宜しく、麗日さん」
「其れで、心操君対策何だろう?私の事を話すよ、」
矢っ張り太宰は声を掛けられて、洗脳されそうになった。個性のお陰でされ無かった。
「ねぇ、中菜さQの事、思い出した?」
「…は?」
「麗日さん、顔凄いことになってる!!」
完全に当たっている。
「何時も泣いていたよね『如何して僕ばっかりこんな異n…個性のなのっ』ってさ」
「そうだな」
「君は、優しかったよね?確か、誕生会…だっけ、」
「うるせー!」
「あの、Qって」
「あゝ、幼い少年さ、精神操作系の個性を持っていてね、」
「どんな個性何だ?」
「『自分を傷つけた相手を詛う個性』所謂、洗脳、精神操作系の個性だ。その個性のせいでQは…」
ポートマフィアは云ってみれば敵見てェな物だ、幼い頃から異能のせいで座敷牢にいて、殺しをしていた。利用されていた。
「すまねェ、手洗いに行ってくる」
とても、気持ちが悪かった