中也の髪はサラサラで良く手入れされているンだと云うのがすぐ判った。
前世の癖毛も良いけれど、キューティクルも捨て難い。控えめに言って天使です。
元相棒で良かったと初めて思えた気がした。
「だ・ざ・い?」
中也は私を殺す気か…
正直云うと鼻血出そうになった。あの破壊力。
その感じで治と言ってください。中也いい匂いがした。
前よりも少し小さい身長に細い腕。なのに鍛え上げられた躰。
控えめに言って天使。
あゝ中也好きだ。
帰り際に皆の死角の位置で中也の耳に接吻(キス)したのは私と中也だけの秘密。
きっと明日は問い詰められるだろうな。
あゝ楽しみだなァ。
その日は気分が良かったので兄さんが帰ってくる迄待って二人で夕餉を食べた。