「テストしね」
「お前がしね」
「ちょっと青峰、女の子に向かってしねはないんじゃない」
「は?女の子?いねえけどそんなん」
「お前マジしね」
「やだ生きる」
「ふざけんなきもいわ」
「お前がな」
「………」
「………」
「………」
「…お前何してんの」
「勉強」
「そういやテストがどうのとか言ってたな」
「模試近いしね。一応進学校狙ってるから」
「はあ?お前が?」
「青峰マジそろそろ殺すぞ」
「いやありえねえだろ。お前バカじゃん」
「一応緑間の次だけど順位」
「嘘つくな」
「んなしょーもない嘘誰がつくかぼけ」
「…うそだろマジかよオイ」
「ねえ床に頭打ち付けるくらい非現実的なの?どんだけバカにされてたんだよ私」
「てっきり俺より下かと思ってたわ」
「それはない。てかお前ケツから数えた方が早いじゃん。大丈夫かよ進学できんの」
「ああ俺スポ薦だから」
「青峰マジしね」
「二言目にはしねだなお前。僻むなよ」
「わあ青峰僻むなんて言葉使えるんだえらいねえ」
「みょうじ犯す」
「やれるもんならやってみろよ」
「………」
「………」
「………」
「…ちょっとなにしてんのなんで押し倒してんのなにナチュラルにネクタイ外してんのねえ」
「ヤっていいんだろ?」
「同意の上みたいに言ってんじゃねえよハゲ」
「ハゲてねえ」
「いやお前の髪の毛乗ってるだけだろバスケになるとモロそう見えるからな」
「……へえ?ありがとなイイコト教えてくれて。お礼にイイコトしてやるよ」
「や、遠慮するわ。遠慮するから退いてお願いきゃー」
「棒読みしてんじゃねえよ。………あ」
「あ?」
「…みょうじお前、案外胸でけーのな。勃っちまった」
「…!?」
「ダイジョーブだって。…優しくしてやっから」
「っ、や、ばか!なにマジでやって…!」
「ほら、もうこんななってんぜ」
「ひあ…っ!」
「……何をやってるのだよ」
「………」
「………」
「………」
「…緑間お前空気読めよ」
「今回は緑間の空気読めなささに助かったありがとう」
「……、………」
悲しげな目をした緑間と目が合った気がした。