「なまえなまえ」
『んー?』
「ちくび見せてください」
『ブフゥッ!?』
無表情にそう言い放ったアマイモンに、私は口に含んでいたコーヒーを盛大に吹き出した。
「……」
『な、な、な、何言ってんの!?』
ポタポタと正面から思い切り被ったコーヒーがアマイモンから滴り落ちる。
「…兄上が、女性のちくびはピンクならいいのにと呟いていたので」
『あんのクソピエロ…』
何弟にいらん知識植え付けてんだ!
あああ…この子は好奇心の塊なんだから言葉には気をつけてって言ったのに…!
「……で、」
『………で?』
「なまえのち『そそそそう言えばケーキあるんだけど食べるるる?』…ハイ、頂きます。でも先になまえのちく『くくくクッキーもあるよよよ?』……」
…うはっ、目ぇ怖っ!
て言うか普通「ちくび見せてください」「はいどうぞ」になる訳ないよね?私間違ってないよね?
「……」
アマイモンは無言で私の横を通り過ぎると、部屋の隅で体操座りをした。
…いじいじ、いじいじ。
(へっ、へのへのもへじ描いてる…!)
隙間から見えるそれに吹き出しそうになる口をバッと押さえる。
…我慢するんだなまえ。笑ったら絶対殺されるんだから…!
『ぶっ、くく…』
「…なまえは、」
『……ん?』
必死に手で口を押さえていれば、チラリと私を視界に入れるアマイモンと目が合った。
「なまえはボクの事が嫌いですか」
『………へ?』
…何を言い出すんだこの子は。
「だって、ボクのお願いを聞いてくれないじゃないですか。兄上は恋人同士なら多少の無理も受け入れるものだと言っていました」
『……』
…ワーオ。これはもう確信犯ですな。
兄上絶対気づいてただろ。
お前気づいててTKB(ち○び)の事ぼやいたんだろ。
『あ、あのね、アマイモン。恋人同士だからって出来ない事はあると思うよ』
「………仕方ありません」
『は?…え、ちょっ!』
ビヨーンとアマイモンがいきなり飛び掛かってきて、私をベッドに押し倒した。
……押し倒した?
『…あの、アマイモンくん』
「ハイ」
『何をしているのかな、キミは』
「なまえが見せてくれないと言うので、無理やりにでも見ようと」
『オィイイイ!!』
そうだ!コイツはそういうヤツだったんだ!
ニタァ…といやな笑みを浮かべる悪魔に背筋が凍りつく。
…ああ、さらば私の貞操。
「さてと…なまえのちくびは何色かな」
…とりあえず、目の前でにやつくこのアホと、あのクソピエロを殴ろうと思う。
ワーイ、ピンクだ
そう言ってはしゃぐアマイモンにきゅんとしたなんて、認めない!
(ヲイゴラクソピエロてめぇふざけんなよ)
(…ワオ。口が悪いにも程が…って、まさに鬼の形相ですねなまえさん。どうしたんです?)
(殺すぞ。……あんたの、あんたのせいで私の貞操が…!)
(…は?)
(三代先まで呪ってやるうう!TKBの怨みィイイ!!)
(……私何かしました?(て言うかTKBって何)
Pさんへ捧げます!
まず最初に、ごめんなさい(^^)←
しょっぱなからお下品で…!
ヒロインもメフィさんも痛くなってしまいましたw
こんなお下品話でよろしければ、お持ち帰りください^^
尚、苦情も随時受付中です!(^^)←
2011/10/09
2012/03/27 加筆