阿近さんと○○ | ナノ


ちょっと聞きたい事があって阿近さんの研究室を訪れると、阿近さんは黒塗りのソファの上でうたた寝をしていた。



『……え、かわいい』



…すごくかわいいんだけど。こ、これが現世で噂のぎゃっぷ!ぎゃっぷ萌えと言うやつですか!
一人じたじたと騒いでいたら、阿近さんが「…ん、」と声を漏らした。…それすらもかわいい。



『おねむ阿近さん…』



カメラ欲しいな…生憎今は質問の為の書類しか手に持っていない。仕方なしに頭のメモリーに収めておこうと思う。



『……』



すうすうと聞こえてくる寝息に比例して揺れる身体。案外大きい阿近さんが今は小さく見える。あ、猫背だからかな。



『…眉間に皺寄ってる』



唸っているところを見ると、嫌な夢でも見てるのかなと心配になる。そろ…と近くまで忍び寄って眉間に指を添えてやる。皺伸びろ、そう言ってぐいぐい引っ張ってやる私、なんていい助手。阿近さんにも褒められちゃうなこれは。



「……なにやってんだお前」



ギロリとした目に射殺されそうになったけど、私はめげません。でも阿近さんの睡眠の邪魔はしてはいけない事がわかりました。あと寝起きの阿近さんは機嫌が悪いという事も。





阿近さんと「睡眠」




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