阿近さんに構って貰おうとソファの上でぐてーんとしてたらめちゃくちゃ睨まれた。
『阿近さん怖い』
「お前何しに来たんだよ」
『阿近さんに構って貰おうと思って』
「…暇なんだな」
『…暇なんです』
だって私の仕事は阿近さんの助手なんだもーん。阿近さんは阿近さんで黙々と何かやってるし、勝手に変な事は出来ないからソファでぐーたらする事しか…ねえ?
「お前に任せると後が怖いからな」
『え、ひどい。お手伝いくらいなら大丈夫ですよ』
「そのお手伝いが怖ェんだよ」
溜め息混じりな言葉にすみませーんと適当な返事をしながらまたソファに沈む。阿近さんも何も言わなかったから適当に寛いでようと目を瞑ったら、ソファが少しだけ沈んだ。
『あれ、阿近さん』
首を動かしてみると、阿近さんが煙草に火をつけて足を組みながら座ってた。煙草になりたいと思った。
「あ?」
『仕事いーんですか?』
「…お前が居ると集中出来ねえからな」
だからお前が飽きるまで一緒に居てやる。そう言ってしょうがなく微笑んだ阿近さんに、私が襲い掛かったのは言うまでもないだろう。その瞬間煙草を押しつけられたのはまた別の話だ。阿近さんと「一緒」
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