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NETA
理事長の儚い恋


もしも、私が貴女に本当の事を話したとしたら、貴女はきっと、その顔に恐怖を浮かべて私に背を向けてしまうだろう。
私を魅了したその唇で、貴女は私をなんと言うのだろうか。
化物だと、泣きわめいて助けを求めますか?貴女の肩に置いた私の腕を払って、触るなと罵りますか。



「…出来るなら、そのどちらでもあって欲しくはない」



悪魔である事を隠してまで、私が貴女の傍に居た理由は……ただひとつ、最期は貴女の腕の中で命果てる事を夢見ていたからだ。



『…メフィスト?』



嗚呼、私の愛しい人よ。どうかその時までは、そのやわらかな笑みを浮かべていてくれ。



「…愛していますよ」



吐息を唇で塞いで、貴女に愛を囁こう。今だけの、甘美な時間に酔う為に。







…っていう人間と悪魔の恋。
一応は恋人?な位置だけど、自分は悪魔だと伝えてなくて、もし伝えたら…ってメフィストが悩みまくる。ちょっと人間らしいメフィスト。
突発の突発なネタ過ぎて読み返して吹いた←



 

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