愛玩ベイビー | ナノ

部屋の片隅で柔らかな感触を確かめながらお菓子を頬張るボクの上からなまえの弱々しい声が響いた。


「あ、アマイモンさま…!」
「ナンデスカ、なまえ」
「何ですかじゃないんですけど!」


早く降ろしてください、お仕事がまだあるんです!と騒ぐなまえの口にチョコレートを突っ込めば、軽く睨み付けられた。怖くないんですけどね。


「兄上なら大丈夫ですよ。今日は新作ゲームの発売日だとかで暫く帰って来ないですから」
「そ、そういう意味じゃ…」


…うるさいなあ。なまえはボクのモノなのに、何で兄上ばかり心配するんですか。そりゃ私がメフィストさまに雇われてるからですよ!……シラナイなあ。ちょっと!とまた暴れだすなまえに小さく舌打ちしてさっきから動く度に身体を擽るふりふりをガバッと捲ってやった。


「き、きゃぁああああ!!な、なな何するんですかばかあ!」
「…?どうしたんですかなまえ、顔が真っ赤です」
「(まさかの無自覚…!)」


振り返ったなまえの頬は赤く色づいていて、可愛い。…ナルホド、なまえはああされると嬉しいんですね。


「だったらもっと捲ってあげます」
「何故そんな思考に!?ちょ…や、やめてええええ!」


耳まで真っ赤にしたなまえにボクはどうやら笑みを溢していたらしい。それを見たなまえがヒッ!と声を上げていたけど。
このふりふりはめいど服と言うらしく、兄上の提案でふりふりを増量したらしい。…今だけは兄上に感謝しようと思います。


「アハハ、なまえ可愛いです」
「いやぁああああ!」


「……ナニやってんですかお前ら」



地の王スカート捲り



2012/04/09
2013/02/09 加筆
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