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「そんな気持ちよかった？…って、キッツ…」
「ぃあぁっ！…っぁ、はぁ…はっ…」
立て続けにイカされ続けた私は、もうどこを触れられても身体がビクビクと反応してしまう。私をいじめ倒した指をようやく引き抜いた銀時は、代わりに自身を差し込んだ。息つく間もなく挿入された私は、涙を流しながら睨みつけた。呼吸がままならなくって、苦しい。そんな私に気を使ってか、銀時も挿入したまま動こうとはしない。
「も、銀時さん、…っ、全然、優しくない…」
「なまえが可愛いから、つい」
「…はぁ、…はぁ…っ」
「で、重ね重ねわりーんだけど、もう動いていー？」
「や、待っ…！あっ！ぃやあっ…」
私の言葉を待たずに銀時はゆっくりと腰を引いたかと思えば、勢いをつけて奥へと打ち付ける。その度に私は大きくかぶりを振って、声を上げた。時折銀時の顔を見上げると、眉を顰めながら快感を堪能しているような表情を浮かべていた。その顔を捉えただけで、私の心は熱く燃え上がる。愛しくて、愛しくてたまらない。
「…なまえ、お前ん中やべーよ、マジで、っ…」
「んっ！あぁ、あっ…やぁ…」
何度も身体を重ねてきたのに、今までしてきたそれとは、全然違うように感じた。今までだって何度も達せさせられて、何度も彼を感じていた。それでも心が通じているだけで、今まで以上に全てが満たされている。優しく髪を撫でる銀時も、私にとても温かい視線を落とした。とても遠回りをしてすれ違ってきた互いの気持ちが、やっと交わった。ずっと、こういう形で、身体を重ねたかった。
「…銀時さんっ…ぁあっ、！好きです、…ぁ、好き、銀時さ…」
「バカ、煽んなっつーの、…マジやばいって」
「んっ…好きなの、…あっ…あぁ！」
銀時の髪へ手を伸ばし、私はポロポロと涙をこぼした。ずっと、我慢してきた。何度も言いたかった言葉を。何度も言ってしまいそうになった言葉を。汗を滲ませる銀時を見上げて、何度も譫言のようにその言葉が溢れ出す。
「…俺も好き、本当、なまえ、好きだ…もうおかしくなりそーだわ」
その言葉を皮切りに、銀時は腰の動きを加速させて、奥へ奥へと打ち付けた。どんどん質量の増す銀時の塊を、私は必死に受け止める。水分を帯びた肌が激しく重なり合う音が、耳に届いて羞恥を煽った。
「なまえ、……なまえ…っ」
「も、ダメ…銀時さん、あっ…やぁッ…あぁッ！！」
「俺も、もーダメ、…ッイクぞ…」
「…ふぁ、あ、ぁああぁっ…！！！」
私が達したとほぼ同時に、銀時は私の中から引き抜いて、例によって私の腹部に欲を吐き出した。もうそれを拭うこともせずに、銀時は力尽きたように私の横に倒れ込んだ。かくいう私も、度重なる絶頂に、意識が朦朧として浅く呼吸をすることしかできなかった。
「…はぁ、今までで、一番、気持ちよかったわ…はぁ…」
「…私も、同じこと、思ってました…はぁ、…っ」
「なまえ、…好き」
「…私も、銀時さんが、好きです」
ゴロンと私の方へ顔を向けて柔らかく破顔する銀時は、息を整えながらゆっくりと私の髪を撫でた。それが何だか気持ち良くて、私はされるがままに目を瞑った。
「好きだなんて、一回言ってしまえばこんなにも簡単に伝えられるのに。なんでずっと言えなかったんでしょうね、お互い」
「んーとにな。もっと早く言っときゃ、もっと早くにこうなれてたっつーのによ」
銀時はティッシュを手に取り、腹部に吐かれた精液を拭うと私を胸元へと引き寄せた。私もぎこちなく銀時の背に片手を回す。ただそれだけのことなのに、私は一生分の幸せを手にしたような、そんな気持ちになって、銀時の胸から伝わる温もりを噛み締めた。
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