Ichika -carré- | ナノ


▼ 5/ side坂田銀時☆



少し悩んだように目線を泳がせたなまえは、困ったように眉を下げて俺の股座の膨張したそれにそっと手を触れた。初めてさせるワケじゃねェが、いつもはこんな前戯をしてもらえるほど俺に余裕がないわけで。熱くそそり立つそれに触れられただけで、情けなくも身体がピクリと揺れてしまう。竿先にしっとりとした熱を帯びた吐息がかかって、期待に鼓動が上がるのを感じた。


「…なァ、いい?」

「…ん、…」

「上手にできたら挿れてやっから、な」


珍しくこんなにも俺を求めてくるなまえにそんな意地悪い言葉を投げかけてみるも、惚けた表情のなまえに思わず息を飲む。…早くも出ちゃいそうなんだけど。銀さんもう限界なんだけど。と、小さく口を開けて先に唇を合わせたなまえは、まだ身体から余韻が抜けないのか、肩を震わせながら先を口の中に閉じ込めた。熱くてぬめった口内に含まれただけで快感が全身に駆け巡る。余裕のあるそぶりももうほとんど保てそうにない。


「…ふっ、ん…」


小さく吐息を漏らしながら先に舌を這わせて、それを握った手を優しく上下にしごきだした。時折吸われ、内頬に擦られ、裏にねっとりと舌を絡めるその動きが俺の中の熱を滾らせていく。…あーマジやっべェ。声が出ちまいそう。どエロい身体に、お口のご奉仕まで的確にこなすなまえが、ここまでくると悪魔のように思えてくる。一挙一動、全てが俺を狂わせるのだから。


「…っ、く、…」


くちゅりくちゅりと音を立てながらゆっくりと施されていたその奉仕が段々激しくなっていく。頭を動かしながら根元まで飲み込みすぐにギリギリまで引き抜いて、また喉まで根元を飲み込んで。その間も唾液を潤滑油に止まることのない手の動き。たまらなくなまえの後頭部の髪をわしっと両手で掴み、腰を打ち付けるようにその喉の奥にそれを突き入れた。


「…んっ、うっ…んぅ…!」

「わり…一回、…出させて」


思わず眉を顰めて目を瞑り、一心不乱にその小さな口内にそれを打ち付ければ全身をかけめぐるようには湧き上がる欲。じんわりと滲む汗をこめかみに感じながら小さく「……う、」と情けない溜息のような吐息を漏らして、なまえの喉に突きつけたそれから鼓動のようなテンポで欲を吐き出した。律動をやめしばらく口内にそれを収め、落ち着いたところでゆっくりと引き抜けばなまえは喉をこくんと鳴らして、欲の塊を飲み込んだ。そしてすぐに大きく息を吸い込む。


「…苦しんだよ、バカ…」

「わり、つい」


はぁはぁと息をつくなまえを立ち上がらせて自身に背を向かせ、机に手をつくよう顎をしゃくった。指示されるがまま机に手をついて、いやらしくこちらにケツを突き出すなまえはきっともう我慢の限界なんだろう。はだけて足元に落ちているタオルを直すこともなく、一糸纏わぬ姿で俺を待っている。腰を上げて露わになった背中に舌を這わせれば「あ…は、…あっ!」といつにも増して高く声をあげるなまえにまた自然と綻んだ。


「…ぎ、…銀時…」

「上手にできたらったもんな。ったくしゃーねェなァ」


と呆れたように声をあげれば、どこか安心したようななまえの表情。見なかったふりをして、突き出されたケツをなぞり、いざなわれるままぐしゃりと蜜の溢れるそこに指を突き入れた。


「ひあっ…あぁ!」

「もーちょい遊ぼーぜ、まだ夜は長ェんだから」


いつもの体制よりもいくらか触れやすい中のなまえの好きなトコ。片手でケツを押さえつけながら中指と薬指でぐしゃぐしゃとそこを撫でれば発狂に近い声をあげた。


「あ、ああぁっ!!いやぁあっ…!ひあぁッ、…あ、あぁあっ!」


ぎゅうっと中が締め付けられて、なまえが達したことを報せた。気にも留めずにしきりにそこを撫で続けて、おもむろにケツに口を寄せて少しだけ強めに歯を立てれば、また高く声をあげたなまえは大きく首を振りだした。


「あ、あぁっ…ダメ、とめてえぇっ…!やめて、銀時、あっあっ…!やめて、出ちゃう、やめてぇ…ッ!」

「早く漏らせよ、我慢してねーで。ちゃーんと見ててやるから、お漏らしできたらご褒美やるから、…な?なまえ」

「ぃやあぁあっ…!見ないで、…だめ、だめ、ああぁああっ………ッ!!!!」


先ほどより激しくそこを撫であげればガクガクと身体を震わせながら勢いよくそこから透明の液体がほとばしった。瞬く間に足元に広がる水溜りを見て俺は静かにふやけた指を引き抜いた。がくりと力なくしゃがみこむなまえの腰を抱え上げて、こちらに向き直らせた。膝を跨ぐように向かい合わせに座らせて涙と汗でぐしゃぐしゃになったその顔を見つめれば、なまえは大きく呼吸をしながら虚ろな目で俺を見下ろした。


「もう香の効果は切れてきたか?」

「…はぁ…っはぁ…」

「まだ足んねェんなら、自分で股に挿れてみな」


またも追い打ちをかけるようにそう言い放てば、また眉を八の字に下げて歪み出すなまえの表情。椅子の少しの面積に膝を立てて、なまえはゆっくりと腰を上げれば未だそそり立つそれに自身の溢れんばかりの蜜壺に合わせようとした。その瞬間なまえの腰を掴み、勢いよくそれを突き入れた。声にならない声をあげて背を逸らしたなまえは待ち焦がれたそれをブチ込まれたってだけでまた果てちまった。

…マジで、今日は絶対ェ寝かさねー。




prev / next
bookmark

[ back to main ]
[ back to top ]


「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -