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もう何時間経ったのかわからない。
もしかしたら体感よりもそんなに時間が経っていないかもしれない。
ただ早くこの苦しみから開放されたい。
そんな願いとは裏腹にケツマンコを抉る無機質な凶器は一定のリズムでピストンをし続ける。

「おっ、お゛ぉッvはっ、あ、もっむりぃっvん゛ひぃッvはっい゛ぐッvまたっ、い゛ぐぅぅぅッv」

逞しいチンポを象ったディルドはブブブと唸るような鈍いモーター音を響かせ、たださえ抜けないよう深くまで咥え込まされているのに更に奥まで抉ろうとグポッグポッと粘着的な水音を立てて抜き挿しを繰り返す。
拘束をされているわけでもないのに、身体は仰け反り内腿を引き攣らせては腰を浮かせ脚を開いたままガクガクと痙攣し続ける。
込み上げてくる絶頂感に抗う術もなく、登り詰め果てても無駄打ちはさせないと言わんばかりにチンポ穴には無機質な棒を咥えさせられザーメンを放つ事も許されない。

「い゛ったッvも、いっ、た、あ゛あ゛ぁぁッvおまんこっばがにっなりゅッvお、お゛ほぉッvゆるっひてえ゛ぇぇッ!」

とうに掠れてきた悲鳴に近い嬌声を上げて懇願しても叶えてくれる人はいない。
きっと今はここには居ないんだろう。
何度もメスイキをキメさせられ、男としての本能で腰を振ったとしてそれは雄に媚びるような動きになってピストンをする偽物チンポに何度も教え込まれた性感帯を突き上げられる。
頭が真っ白になって鼻水と涎を垂らし、ヘコヘコ腰を振って何度もメスイキしているのに、体は一向に満足しない。

「はぁっ、あ、あ゛ぁぁんッvおにゃかっあ、あ゛ぁvそこっ、やらっはぁvもっとっ、すきなとこっいじめてえ゛ぇぇぇッv」

こんな単調なピストンでは満たされない。
もう玩具が届く程度の浅い所で得る快楽で満足できるような体ではない。
こんな行為、いつも僕を犯す極悪チンポに比べたら前戯にもならない。

「おねがっ、も、むりい゛ぃッvお゛ぐっvけつまんこのっおぐっvおかひてっvはやくっvほんものちんぽれっvはりゃませてえ゛ぇぇぇッv」

気が狂うような生温い行為。
こんなもどかしい地獄から開放されたい。
ディルドに抉られる腹の奥が、ここにはいないチンポを求めて疼き続ける。
自分のあられのない声と響き渡るモーター音に掻き消され、願いを叶えてくれる人が戻ってきたことに僕は気付けなかった。

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