「かわいいー!やっぱり子供は2人だよねー!でも男女の2人がいいなぁ」
丸井家にお邪魔すると、弟くん2人が迎えてくれた。
ちびっこは本当にかわいい。
本当なら私だって結婚できる歳をとっくの昔に超えてるし、結婚して子供がいたっておかしくないんだよなぁ。
こんな状況におかれたら結婚もクソもないんだけど。
「おねえちゃんいこ!」
「ふふ、かわいいなぁ。案内してくれる?」
「いいよー!!こっち!!」
両手を引かれて丸井家内にお邪魔する。
案内されたリビングにはすでにレギュラー陣が集まっていて、丸井のお母さんがいろんな料理を並べてくれていた。
「あら〜!女の子!」
「お邪魔します…!」
「女の子いると明るくなるわね〜!」
「あ、お手伝いします!」
どんどんでてくる料理にびっくりしつつも、運ばれているお皿を受け取る。
男の子はやっぱりたくさん食べるんだろう。
「みんなジュース持ったか?じゃあ…かんぱーい!」
オレンジジュースやらなんやらが配られて、乾杯をする。
こういうパーティみたいなのは久しぶりだから少しだけウキウキする。
丸井の弟くんたちも一緒に食べていて、両脇を固めてもらった。可愛い。
一生懸命にお肉を食べている姿は本当に可愛い。可愛いしかさっきから言っていないけど、可愛い。
きっと私は保育系の大学に行ってたんじゃないかというくらいちびっこは好きだ。
「お味はどうかしら」
「とっても美味しいです!」
「ブン太が女の子連れてくるって言ったときはびっくりしたけど、いい子でよかった。ブン太がご迷惑おかけしてない?」
「いえ!私の方がブン太くんにご迷惑をおかけしているぐらいで…!」
「そんなことはないじゃろ、ブンちゃんがお菓子せびりにいってるけんのぉ」
「ブン太???」
「あー…でも!最近は、幸村くんづてでブン太くんの手作りお菓子いただいてるんです」
「最近よく作ってるとは思ってたけどあなたに持ってってたのね〜!」
丸井もおかし作りがうまいように、お母さんもすごく上手でとっても美味しい。
そんなこんなでゲームをしたり、弟くんたちと遊んだりしているといつの間にか夕方になりお開きとなった。
「お邪魔しました」
「おねえちゃん、また遊びに来てね!」
「うん。」
「約束ね!ゆびきりげんまん!」
ゆびきりげんまんをしてバイバイをする。
やっぱり子供は2人だな。
丸井家みたいに、歳の離れたお兄ちゃんがいて、下に男女2人でも良い。