目をさますと夜だった。
?!?!暗っ!何時?!
びっくりして時計を見ると18時の文字。みんなちょうど晩御飯の時間だ。
昼前からこの時間まで寝ていたのか。
でも、寝て汗をかいたおかげで少しだけ楽になった。
私は熱を出すとぐっすり寝れるタイプなんだな。
「みょうじさん起きてる?」
汗をかいたので服を着替えたところでノックのあとに幸村の声が聞こえた。
返事をしてドアを開ける。
「はーーい」
「体調はどう?おかゆ作ってもらったんだけど」
「まだぼーっとしてるけど大丈夫だよ」
幸村の手には私に持ってきてくれたであろうおかゆとみんなが今食べてるであろう晩御飯があった。
「他のマネージャーの2人には許可もらったんだけど、良かったら一緒に食べない?」
「うつっちゃうよ?」
「鍛えてるから大丈夫だよ」
「じゃあ…どうぞ。」
部屋は本当に広くて、机も普通に3個ほどあって何度見したことか…。
使ってない机で2人向かい合ってご飯を食べる。
「今回もありがとう」
「ん?ああ、みょうじさん意外と顔に出てるからわかりやすいんだよ。蓮二も言ってた」
「そのつもりはないんだけどな〜…」
「そうだ、白石くんがさっき『なまえによろしゅう』って言ってたよ」
蔵の伝言とはいえ名前で呼ばれたのは少しドキッとした。
「そっか、蔵がうるさくてごめんね」
「赤也も同じようなものだから慣れてるよ」
「さすが部長」
そんな話をしながらおかゆをしっかり食べたあと頭痛がまたしたので念のためにまた薬を飲む。
薬にはあまり頼りたくないんだけどね。
「みょうじさんおやすみ」
また熱が上がった気がして横になると、幸村におやすみと目に手を当てられた。
落ち着くなぁ