3人で席に座ってお互いの学校のことについて話に花を咲かせる。
部員のことだとかクラスのことだとか。
四天宝寺に関しては私が知りうる限りの情報を2人に伝える。
「じゃあ、部長の白石くんと従兄弟なんだ」
「不本意ながら」
「白石くんもてるでしょ〜」
「それ言ったら、今ここにいる皆モテるでしょ」
「それもそっか!」
今日のお昼ご飯はカレーライス。
跡部が?!ってなったけどこれは今回の参加者のアンケートで決められたメニューらしかった。
「ところで!なまえちゃんは好きな人とかいないの?」
「へっ?」
「今日の朝も立海の1年の子に言われてたよね」
「あー、切原くんね…。私は好きな人とか作るつもりないからさぁ」
「そっかー」
純粋に誰かを好きになる気持ちはとっくの昔に忘れてしまった。
何にするにも恐怖心が付きまとってしまうのは大人の悪いところだね。
「鳳くんって宍戸くんにべったりだけど、学校でもそうなの?」
「部活の時とかはべったりだよ。憧れの先輩らしくってさ」
「そうやって尊敬できる人がいるのってすごいことだよ」
心から誰かを尊敬できたりするのは人としてすごく良いことだもんね。
お互いに信頼している2人を羨ましく思ったこともあった。
外からワイワイと声が聞こえてきて、扉が開けられると見事に宍戸の隣に鳳が立っていたので、3人で思わず笑ってしまった。
気づかれてないみたいで、また3人でよかったねと微笑んだ。
今更ながらの紹介だが、氷帝のマネージャーさんの名前は沙羅ちゃん、青学のマネージャーは莉子ちゃんです。