目をさますと、心と澪の字のメモが机の上に残されていた。

"なまえのお母さん帰ってきたから帰るね。そろそろ東峰にちゃんと甘えてあげなさい。本気で心配してた"

旭に心配かけて、挙げ句の果てに甘えて……!!
普段の私じゃ絶対にしないことだ。
思い出しただけで顔から火が出そう。

携帯を見ると、LINEメッセージが旭と澪から来ていてとりあえず澪のほうから開く。

「〜〜〜〜!」

思わずベッドに携帯を投げつける。

澪からはベッドに寝ている私の頭を優しい顔で撫でている旭の写真が送られてきていた。
くそ!いつの間に撮ったんだ!!
でも、嬉しいのは事実で。

"びっくりした、ありがとう"とメッセージを返したあとに、旭のトークを開く。

旭からは部活の予定表が送られてきていた。

"俺な部活ない日でなまえが都合のいい日とかに宿題したり遊びに行ったりしよう"
ともメッセージをくれていた。
なんだか、ものすごく甘やかされている気分だ。

お姫様ってこんな気分なのだろうか。

練習試合と言う文字が何個か見えたので、できるだけ予定合わせて見に行こう。旭のバレーしてる姿が見たい。

"練習試合見に行くね!旭がお休みの日は私も暇してるからいつでも大丈夫"とメッセージを送ったところで母親にリビングから呼ばれたのでリビングに降りることにした。