「えーっと、宿泊室とは言ってもただの教室なんですけど。荷物はここら辺に置いていてください」

「ありがとう」
「ありがとうございます!」

「あ、私は3年のみょうじなまえです。」

「清水潔子です。私も3年よ」

「や、谷地仁花です!1年であります!」

「潔子ちゃんと仁花ちゃんね!把握した!私のことは好きなように呼んでね!じゃあ、体育館行こっか」

3-2で間違えなかったようだ。他の女の子の荷物もあった。
体育館へ向かうことにしよう。

中では少しずつ準備を始めていたため、私たちも急いで合流することにした。

とりあえず、なぜ私はマネージャー業を強いられているのか不思議である。

スコアとかつけれるといえばつけれるけれど、梟谷のマネージャーさんたちがやるらしいので、私はタオルの洗濯やドリンク作りをすることにした。
料理は専門外である。

黒尾がなにを考えているのかがわからない。

▽▲▽

「みょうじ〜〜」

「何?」

「昼飯くおーぜー」

「潔子ちゃんたちと食べるから」


昼食の時間になり、黒尾から昼食のお誘いを受けたが、先約だ。
あと、お前の席の近くに烏野のみんなが座ってることは見えてるんだよ。
イジメか。このやろう。教育委員会に訴えるぞ


じゃ!と右手を上げて潔子ちゃんたちのところへ合流する。
情けないけど、大地と話すことについてまだ心の準備はできてない。


「なまえちゃんって音駒の主将さんと付き合ってるの?」

「ふぇ?!いやいや、付き合ってたら名字で呼ばないでしょ…苦手だもんああいう人種」

「人種って…」

「あと私、マネージャーじゃないし…」

「え、そうなの?バレーのことよく知ってるからマネージャーかと」

「中学の時にちょっとだけね。それを話したら、マネージャーしてくれって黒尾がうるさくて。」

「そっか〜、音駒の主将も大変だねー」

可愛いマネージャーさんたちと話をしながら食べるお昼ご飯は幸せだ。
梟谷に痩せの大食いのマネージャーさんいたのはびっくりした。
よく食べるのにあの人ほんと細いよな…。

私も最近太ってしまったから痩せなきゃなぁ
アイスが美味しい季節が悪いんだよぉ…。

それから、私たちはお互いの学校の行事や面白い先生の話をしてお昼休みを過ごした。

|