「一回戦は常波…。」

「俺の中学の友人がいるわ」

以上は IH予選の組み合わせ表を見つめながらの会話である。
私たちはこのチームで最後になるかもしれない大会を目の前に控えている。

上ばかり見据えてちゃ、足元をすくわれるとよく言うけれど、本当にそうだと思う。
あまり聞かない名前の高校だからって油断して欲しくない。
全国でごみ捨て場の決戦をしてほしい。また見たい。

「てか、俺らのブロックに青城」

「青城ってGWの試合で勝ったんでしょう?大丈夫。例えまぐれの勝利だったとしても勝ったことには変わりない。大丈夫だよ」

「みょうじってたまに武ちゃんみたいなこと言うよな」

「?!」

「いい意味でだべ?」

「なら良かったです」

いつも通り、何も変わらないをして練習は終わった。
けど、練習後潔子さんに呼ばれて部室へと向かっているなう。
怒られそうで不安なう。

なう って語尾につけたかっただけですごめんなさい。気にしないで。

そして、部室について私が目にしたのは


"飛べ"


と書かれた横断幕だった。