▽海賊/サボ 

「サボくんはキスしたこと、ある?」
「…急になに」
「なんとなく。で、あるの?」
「……あるよ」
「………ふうん」
「おまえは?」
「な……あるよ!」
「今、明らかにないって言おうとしただろ」
「あるある!あります」
「…へェ?じゃあ誰と?」
「えっ…えーと…」
「子どもの頃のキスはノーカウントな」
「うっ…そ!そう言うサボくんは誰としたの!?」
「……誰だと思う?」
「…、綺麗なオネーサン、とか?」
「おれそんなイメージあんの?…じゃなくて、今はおまえの話をしてるんだけど?」
「う〜」
「まあ、少なからずおれはおまえのファーストキスの相手を知ってるけどな」
「えっ!?な、だ、誰!?」
「…誰だと思う?」
「え?えーと、エースくん?」
「そうなの?」
「違うの?じゃあルフィ」
「したんだ?」
「してない!えー?誰?ローさん、とか?」
「……なんでだよ。それともされたのか?」
「違っ!近場の男の人の名前出してるだけだよ」
「……」むかっ
「えーと、あと名前出してないのは…」
「本当にわからない?」
「だって、あ!じゃあサンジさん!」
「……されたの?」
「違っ…じゃあキッドさん?」
「……本気で言ってる?」
「それくらいしか出てこないよ…サボくんは、絶対したことないって言い切れるから…それとも寝てる間にされた、とか?」
「っ!」
「…なんて、それはないかー」
「……。」
「うーん…」

鈍そうで鋭い、鋭そうで鈍い少女

20120630


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