▽黒子/黛(玲央姉ルート)

「どうかな玲央ちゃん…これでお兄ちゃん悩殺されると思う?」
「……いや、それはちょっと…どうかしら…(アイライン厚塗りにチーク塗りすぎに口紅塗りたくりってあなたちょっと……)」
「えっ、やっぱダメ?わたしごときじゃお兄ちゃんの足元にも及ばない?!」
「うーん…なんて言えばいいかしら…あなたにはあなたの魅力があるから、そんな大人っぽいメイクはしなくてもいいのよ?」
「……だってお兄ちゃん!!セクシー系の方が好きって言ったんだもん!!わあああん」
「…え、黛さんが?」
「うん…ぐすっ」
「……(たぶん適当にあしらったんだと思うんだけど…)仕方ないわねぇ…」
「ふぇ?」

****

「わあ!すごいすごい!玲央ちゃんすごいね!わたしじゃないみたい!」
「ふふ。喜んでもらえてよかったわ。やっぱりあなたにはナチュラルメイクに桜色のリップの方が似合ってる」
「んふふー!これでお兄ちゃんも「ああっ!お前が妹で良かったよ!My sweet sister」てなるんだろうな!」
「……いや…(ならないと思う)」
「さっそくお兄ちゃんに見せてくるね!」
「え、ええ…」

***

「玲央ちゃあああん」
「あらあらどうしたの?」
「似合ってないって言われて顔ゴシゴシされた」
「…ほんっとにもう、黛さんったら(あの人も十分この子と同じ部類じゃない)」
「おい実渕」
「あら黛さん」
「お兄ちゃん?」
「あんまり余計なことすんな。可哀相だろ、こいつが」
「っヒドイよお兄ちゃん〜〜」
「ふふ。可哀相、じゃなくて可愛い、の間違いなんじゃないですか?」
「うわああん」
「っ、うるせぇ…お前もうるせぇ泣くな」
「頭撫でてくれたら泣くのやめるもん」
「調子のんなよ」

と言いつつ撫でる黛さんだった。
(シスコンね…)

20150905


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