▽黒子/黛

「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん!」
「……うぜぇ」
「ちょ、うざいはヒドくない?」
「お兄ちゃんお兄ちゃんうるせぇんだよ。そういうのが許されるのはラノベに出てくる妹キャラだけだろ」
「……出たよ。またラノベ」
「またって何だよ」
「知ってるお兄ちゃん。現実世界にそんな可愛い妹いないんだよ」
「よく分かってるじゃねぇか。自分のことを」
「……ヒドい…」
「ヒドい?オレは事実を言ったまでだろ」
「っ、ならお兄ちゃんは一生ラノベ的お兄ちゃんポジションにはなれないね!」
「別に。なる気もねぇし」
「うぐっ」
「だいたいそんなのにこだわらなくてもお前っていう残念な妹がいる限りどう足掻いたってオレはお兄ちゃんポジションなんだよ」
「……(きゅん)」
「……ちょっと待て。なんで今きゅんとした」
「え、だってわたしがいるからラノベ的お兄ちゃんポジションにはこだわらないって…」
「そういう意味じゃねぇから。いい加減にしろよお前ほんと」
「そんな照れなくていいよぅ〜」
「うぜぇ。ほんとうぜぇ。」
「お兄ちゃん大好き!」
「言ってろ」

今日も重度のブラコンの妹に困らされてます。
(お兄ちゃんが好き過ぎて仕方ないんです)
20150616


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