▽ぬら孫/リクオ

「ねぇ、リクって好きな子とかいる?」
「ん?そんなの、お姉ちゃんだよ」
「ほんと?わたしもー…じゃなくて、リクはカナが好きでしょ?」
「…は?」
「で、例えばだよ?例えば大人になって二人が結婚したとして」
「ちょ、お姉ちゃ…」
「子どもが出来たら、それって妖怪の血を6分の1受け継ぐことになるんだよね?」
「ねぇ、聞いてる?」
「聞いてる聞いてる。でもさ、それって可哀相じゃない?」
「(聞いてない…)………なんで?」
「だってさ、私もだけどリクは4分の1妖怪の血を継いでて、妖怪になれるのは夜だけじゃん?」
「…まあ」
「だったらリクの子はいったいいつ妖怪になるの?」
「…さあ」
「もし妖怪になっても丑三つ時だけとかだったら超悲惨じゃない?出入りも出来ないよ」
「…そうだね。でもボク」
「なんか呼び方も可哀相かも。妖怪のリクが夜リクオなら、6分の1だけ妖怪のリクの子は丑三つ時〇〇みたいな?そんなノリになっちゃうね」
「だから聞いてよお姉ちゃん…」
「へ?あ、ごめん!暴走してた」
「はぁ。まず、一ついい?」
「うん」
「ボクはカナちゃんを好きじゃないから」
「……そうなの!?」
「うん。で、最後にひとつ。」
「うんうん」
「もし子どもが出来るとしたら、それは間違いなく"オレ"と姉貴の子だ」
「ふむふむ」
「そしたら姉貴とオレの4分の1ずつの血が入り混じって、親父みてぇな半妖のガキができる」
「ふむふむ」
「いいだろ?ってことで」
パシコーン
「……いてぇ」
「当たり前だこの助平妖怪!リクの言葉だと思って聞いてたら、変な事ばっか言いやがって!」
「変な事って…オレ達の本心だから仕方ねぇだろ」
「しね。そして昼のリクになれ今すぐ頼む」

もしも話が大暴走
20150616


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -